スタッフレポート
2008年9月2日

「生きた化石」カブトガニの生息を確認

見つけました!

拡大して見ると・・・

発見された場所はこんなところ

秋の気配も感じる清々しい朝の10:30頃、場内のアムステル運河にて、なんと「カブトガニ」がつがいで生息している姿を確認しました。

 

カブトガニは環境省絶滅危惧I類に指定されているほど、とても珍しく、貴重な生き物として親しまれています。またその姿は、2億年前からほとんど変わっておらず、生きた化石とも呼ばれています。
現在では生息地の環境破壊が進み、生息数・生息地域とともに激減しているといわれています。

 

実際、カブトガニが確認された運河は全長6kmあり、その中には・チヌ・ボラ・イイダコ・ミズイカ・クサフグ・サヨリ・スズキ・ナマコ・エビ・カニなど様々な魚介類が住んでいます。

スタッフから
「運河にカブトガニがいる!」
と聞き、デジカメを持ち出し撮影したのが今回の写真。

大村湾にカブトガニが生息していることは、地元では広く知られていますが、私自身、ハウステンボスの運河にカブトガニが生息している事実確認をしたのは今回が始めて。
運河の中で大きくなったものか、それとも開閉する水門から入ってきたものか、いずれにしても大村湾から入ってきたことに違いはなく、住みよい場所であれば、ずっと生息して欲しいと願っております。

 

ハウステンボスは、開業前から土壌改良や自然石を積み上げた護岸作りなど自然界に近い環境をつく出すことにより生態系の回復に取り組んできました。ここに、カブトガニの生息を確認できたという事実は、生態系が回復した証と言っても過言ではありません。
今後「ボタニカル・リゾート」として、新たな一歩を踏み出しているハウステンボス。
地球環境への負荷を最小限に抑え、自然とともにある暮らしを提案し続けていきます。これからもこんな、新しい生き物との出会いがあることに胸を躍らせています。

 

(文/赤松 美里)