華と器の出逢い
華道3大流派によるいけばな展の最終章を飾る「小原流 華と器の出逢い展」の活け込みが本日行われました。
会場は、テディベアキングダム、ギヤマンミュージアム、ポルセレインミュージアムの3カ所。
午後になり、小原流研究員教授の守下 篁(もりした こう)氏が活け込みをはじめたのは、ポルセレインミュージアム内にある「磁器の間」。
この「磁器の間」は、ドイツのシャルロッテンブルグ宮殿の「ポルセレイン・キャビネット」を再現したもので、当時、非常に高価だった日本の磁器を約3,000点も飾りつけた富と権力の象徴ともいえる空間です。
この部屋で守下氏が選んだメイン題材は「梅」。
14代柿右衛門の壷に、青々とした実をつけた梅の木を手際よくいけていき、このきらびやかな空間の中でもまったく色あせることのない、そして周囲と見事に調和した壮大な作品を完成させました。
「華と器の出逢い」を楽しむと同時に、「今と昔の出逢い」も堪能できるこのいけばな展。
展示は6月4日(月)までとなっていますので、お早めに足をお運びください。
【期間】
6月1日(金)〜 6月4日(月)
【場所】
ポルセレインミュージアム、ギヤマンミュージアム、テディベアキングダム
(写真・文/白仁田 順子)